むずむず脚症候群

むずむず脚症候群について

むずむず脚症候群とは

その病名のとおり、脚にむずむず感や不快感を覚えたり、脚を動かしたい欲求が起こりじっとしていられなかったりするなどの症状があらわれる病気です。脚の不快感が気になり、なかなか寝つけなかったり、すぐに目が覚めてしまったりするため、深い睡眠がとれず不眠の原因になるほか、血圧や脈拍が上がって心臓や脳血管に関係する病気のリスクが約2倍高まるとも指摘されています。

むずむず脚症候群は、どの年代でも発症しますが、特に多いのが60~70歳代くらいで、男性より女性に多くみられる傾向があります。

原因

原因は2つに分けられます。1つは原因がはっきりわからないもの(一次性)と、他の病気や薬などが原因となって起こるもの(二次性)に分けられます。

二次性の原因としては、慢性腎不全(特に透析中)、鉄欠乏性貧血、妊娠、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチなどが挙げられます。また、下肢静脈瘤などがこういった症状を起こすこともあります。

予防について

カフェインやアルコール、喫煙を避ける

コーヒー・紅茶・チョコレートなどに含まれるカフェインは脚の不快感を強くするだけでなく、眠りを浅くすることがあるので、できるだけ摂取を控えるようにしましょう。アルコールや過度の喫煙も症状を悪化させることが知られています。

鉄分を補充し、バランスのよい食事を

鉄欠乏が症状を引き起こす原因のひとつと考えられています。鉄分豊富なレバーやホウレンソウ、あさり、いわしなどを積極的に取りいれ、バランスの良い食事を心がけましょう。

ストレッチやマッサージを習慣に

規則正しい生活を心がけ、ウォーキングなどの軽い運動をするとよいでしょう。また、就寝前にストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐすことも大切です。

当院の治療

原因が明らかな場合は、それに対する治療を行う事で症状の改善を期待できます。
原因が特定できない場合や、症状が強い場合は、一般的な睡眠薬は無効で、パーキンソン病に使う薬が有効です。