赤ら顔
赤ら顔・酒さとは
赤ら顔とは、皮膚の浅いところの毛細血管が拡張し透けてみえることによって顔が赤くなっている状態です。酒さは赤ら顔になる皮膚症状の一つで、鼻や両頬などに赤みやニキビのような症状が数ヶ月以上にわたってしつこく現れます。敏感肌を伴うことがあり、鼻や頬の周辺には毛細血管が密集しているため、細い血管が浮き出て見えることもあります。30歳代以降の方が発症しやすく、特に女性に多いことが特徴です。
赤ら顔・酒さの原因
酒さの原因は明らかになっていませんが、複数の増悪因子の関与が指摘されています。
- 免疫異常
- 神経血管調整異常
- 皮膚常在環境
- 遺伝的要因
- バリア機能の低下
- 血行や体温の影響
・運動後や入浴後
・気温の変化(寒冷や暑さ)
・緊張や興奮、感情の昂ぶり
- 肌の状態・疾患
・酒さ:頬や鼻の毛細血管が拡張して赤みが続く疾患
・アトピー性皮膚炎・敏感肌:炎症や刺激による赤み
・脂漏性皮膚炎:皮脂の分泌異常による赤みやかゆみ
- アルコールや食事
・飲酒による血管拡張
・香辛料や刺激の強い食べ物の影響
- ホルモンや病気
・更年期障害によるホットフラッシュ
・高血圧や甲状腺の病気
赤ら顔・酒さの種類
紅斑毛細血管拡張型(血管性赤ら顔)
顔が赤くなり、毛細血管の拡張がみられます。ほてりやヒリヒリ感があります。
丘疹膿疱型
赤い盛り上がりや膿のたまったニキビのようなブツブツがみられます。ほてりやヒリヒリ感があります。
鼻瘤
鼻を中心に腫瘤を形成します。
眼型
眼の充血、異物感やかゆみ、乾燥、まぶしさを感じます。
赤ら顔・酒さの当院での治療
保険診療
酒さによる赤ら顔には、保険診療での外用薬が第一選択です。
適用の治療薬では、丘疹や膿疱を伴う赤みに対してメトロニダゾール外用(ロゼックスゲル)やテトラサイクリン系の抗菌薬(ミノマイシン、ビブラマイシン)が有効です。また、漢方薬などを併用するケースもあります。
日常生活の指導
悪化因子の除去やスキンケアの見直し(刺激の少ない化粧品を使う、クレジング、洗顔、保湿等)、食生活の改善(刺激物・アルコールを控える)、紫外線対策(日焼け止めを使う)など、酒さの原因となっていることを明らかにし、適切な指導を行なっています。
医師によるスキンケア外来も行なっております。
IPL治療(フォトフェイシャル)
フォトフェイシャルは赤ら顔の原因となる「毛細血管の拡張」や「炎症」に作用し、「血管の収縮」、「炎症の軽減」、「肌のハリ・弾力アップ」の効果が期待できます。
よくある質問
- 赤ら顔や酒さは完全に治る病気ですか。
- 完治は難しいと言われている疾患ですが、治療とスキンケア、日常生活の留意で症状は大幅に改善します。
- 赤ら顔や酒さの治療にはどのようなものがありますか。
- 保険診療での外用治療薬、経口抗生物質や自由診療の光線療法など、症状に応じた治療があり、治療法は患者さんの状態によって異なります。一度診察にご来院ください。
- 赤ら顔や酒さが悪化しないために気をつけるべきことはありますか。
- 酒さの悪化要因として、紫外線、高温や低温、辛い食べ物やアルコール、ストレス、スキンケアなどが挙げられます。これらを意識して、なるべく悪化因子を除去することが重要です。