粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤(ふんりゅう)とは
粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に形成される良性の腫瘍の一種です。この腫瘍は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)が生成され、その中に角質や皮脂など、本来は皮膚から剥がれ落ちるはずのものが溜まることによって生じます。
粉瘤の主な症状
粉瘤の主な症状は以下の通りです。
①外観:
通常、皮膚と同じ色の半球状のふくらみとして現れます。頂上に小さな穴(開口部)が見られることがあり、その周辺がやや黒ずんでいる場合もあります
②発生部位:
顔、耳の後ろ、首、背中、足の裏、陰部など、全身のどこにでも発症する可能性があります。
③大きさと成長:
豆粒程度から数cmまで成長する可能性があります。
④触感:
通常は痛みがなく、硬いしこりとして感じられます。
⑤炎症時の症状:
炎症を伴ったり感染が生じたりした場合、急速に膨張し、発赤や紅斑を伴って圧痛を感じることがあります。
⑥内容物:
強く圧迫すると、においのあるドロドロした物質が出ることがあります。
診断方法
・臨床診察
医師による視診と触診が主な診断方法です。粉瘤の特徴的なしこりを確認します。
当院で行っている治療
粉瘤の主な治療法は外科的切除です。切開法と呼ばれる手術では、粉瘤を含む皮膚を紡錘形に切開し、袋ごと摘出した後、切開した皮膚を縫合します。大きさがある程度小さい場合には、くり抜き法といって5mm程度の小さい穴から袋を引き摺り出すこともあります。
治療法の選択は、粉瘤のサイズ、位置、症状の程度などを考慮して決定されます。
治療後の経過
粉瘤の手術後は通常2〜3週間で傷がふさがります。また、粉瘤は再発性の高い疾患であるため、自己完治することはほぼありません。
手術後は医師の指示に従い、適切な創部ケアを行うことが重要です。感染を起こしてしまうと、抗菌薬処方のため、しばらくの間は通院が必要になる場合もあります。
粉瘤は良性腫瘍であり、悪性化することは稀ですが、炎症を起こしたり徐々に大きくなったりする可能性があるため、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。