レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害について

レム睡眠行動障害とは

レム睡眠行動障害は、浅い眠りに入った状態(レム睡眠期)で見る夢の内容が行動化するもので夢の内容に一致するような形で大きな声で叫んだり、殴る蹴るといった行動を起こし体が動いたりします。

特に高齢者において、加齢とともに増加し、最近ではパーキンソン病やレビー小体型認知症の発症に先駆けて起こる症状として注目されています。

原因

原因は、よくわからない特発性のものが多いと思いますが、レム睡眠期の筋肉活動をブロックするメカニズムを壊してしまう病気の前兆として出現する場合も多いと言われています。そのような病気としては、パーキンソン病、多系統萎縮症、レビー小体型認知症などがあります。どれも、神経変性疾患の一つです。

また、大量飲酒をしていた人の中に、このようなレム睡眠行動障害が現れる人も居ます。このような場合は、断酒をすると症状が無くなるか、あるいは軽くなることが多いです。

当院の治療

問診を行い、疑われる睡眠障害によって、検査や治療法が異なります。特に、レム睡眠行動障害が疑われる場合は、検査を行い、特徴的な所見を確認します。異常行動を起こす睡眠障害に関して正しい知識をもつこと、正しい睡眠習慣を身につけること、寝室環境を整えることが、予防や治療にとって重要です。

アルコールの摂取量の多いケースでは、アルコールをやめるという指導も、受診によってうまくいく場合もあります。